2013.12.09

ESTABLISHMENT

成功する起業家は即答出来ている。効果的な事業計画4つの要素

多くの起業家にとっては事業計画書って何となく必要だというぐらいの認識ではないでしょうか?
そもそも事業計画をつくる起業家は100人のうち20人くらい、その20人の中で意味のある事業計画をつくっている起業家は5人です。
しかし、事業計画があるのとないのとでは大きな違いができます。

何も登山の準備もせずに高尾山に登ることはできるかもしれませんが、エベレストは登れません。富士山も厳しいと思います。それと同じように、起業して目指すところが高ければ高いほど、事前の準備はしっかりとする必要があります。

その事前準備の一つとして本日は事業計画の全体像をご紹介します。
事業計画を構成する要素は大きく分けて下記の4つです。みなさんはそれぞれのポイントを押さえられていますか?

  1. 事業の理念
  2. サービス・商品の概要、強み
  3. 市場分析
  4. 収支計画

 今回は、「起業家は事業計画として何を考えるべきか?」をそれぞれご紹介していきます。

起業を考えている方は、今回ご紹介する4つの要素は即答できるようにしましょう。

事業計画を構成する4つの要素

20131210事業計画系.jpg

  1. 事業の理念
  2. サービス・商品の概要、強み
  3. 市場分析
  4. 収支計画

 

 1.事業の理念

起業家はまず、「自分のビジネスを通して何をやり遂げたいのか」を明確にする必要があります。

「誰の」、「どこの」、「どのような」問題を解決したいと思っているのかが明確になることで、迷ったり、困難な状況に陥ったりした時の指針になります。また、事業の理念を明確にすることで、ビジネスの方向性に対して「何に価値を置いているのか」が決まります。価値があることが決まれば、それを基に短期的な目標と優先順位を定義することができます。そのロードマップが完成することが最初の第一歩になります。

出資してくれる人を巻き込むにしても、クライアントを巻き込むにしても、一緒に働くメンバーを巻き込むにしても、この理念に共感してもらえることが、最初に必要な作業になります。

事業の理念が起業する一番の理由であり、ビジネスを続ける原動力となるものなので、最初に明確にして、大事にすべき事業計画の構成要素となります。

理念、信念、ビジョン、ミッションなどと色々な呼び方がありますが、理念についてはまだまだ、深掘りすることができるので、独立した項目としてまた説明します。 

2.サービス・商品の概要、強み

起業するということは、何らかのサービス、商品があると思います。
起業かは、その内容を自分の中にとどめず、第三者に説明し、理解し、共感してもらうことが必要です。

ニーズがない、理解できないサービス・商品を作ったところで、起業家の自己満足に過ぎません。

また、このサービス・商品の強みや独創性を説明できないと、ビジネス自体をやる必要性がないのでは、ということになってしまいます。

しっかりと、「1.事業の理念 」を基にしたサービス・商品で起業家の方がやることに意味を見いだせるようにすることが大事になります。 

3.市場分析

市場分析・マーケティングと聞くと専門的で、難しいといった印象をもたれることが多いですが、シンプルに、「このビジネスの顧客はどのような人なのか」という1点のみを説明できれば十分です。

マネジメントの父と称されたドラッカーも『事業の目的は顧客の創造である』と述べているように、まずは顧客が誰かということを追求していく必要があります。

その顧客が誰なのかが明確になると、今度は競合分析が必要になります。

同じ顧客を取り合う競合を分析しないと、顧客に対してのニーズを自社のビジネスが満たしているかもわからなくなります。

市場分析は流動的なものなので、絶えずし続けなければならないのですが、一度分析することで、自社のビジネスが俯瞰して見られるようになります。

4.収支計画

収支計画は「数値」を使うことで、明確に自分のビジネスモデルの結果が分かると共に、比較する際にも有用になります。

数値として設定しておけば、達成できたか出来ないかの検証も誰でもすぐにできるし、達成していない場合に、あとどれくらい努力が必要かも明確になります。

どんなに素晴らしい経営理念をもって、サービス・商品をつくって、市場の分析をしてそれが売れたとしても、必ずしもビジネスとして成立するとは限りません。

というのも、極端な話「売れば売るほど損をする状態」になってしまったらどんなに売れても手元にお金は残りません。

その上で、ビジネスをしっかりと成立させるためには、お金が手元に残る流れを理解しなければなりません。

そのために、収支計画をつくって、手元にお金が残るようにすることが必要になります。

 

まとめ 

以上の4つの要素を織り込んだ事業計画書をつくることが、起業する際にやっておきたいことになります。

起業する上で勢いは大事になるのですが、自分のビジネスを俯瞰して冷静に見つめ直すために戻ってくる場としての事業計画は非常に大事になります。

弊社では年間100人以上の起業相談実績があり、その実績を活かし事業計画の無料アドバイスをしておりますので、気軽にご相談ください。

ALL