厚生労働省から、厚生年金の拡大をパートにも拡大するという方針がまとめられました。
◆総選挙に関して
部会は厚労省方針を了承しました。ただ、年末までに正式な結論をまとめる予定でしたが、衆院解散・総選挙のあおりで年明けにずれ込む可能性があります。
◆厚生年金加入拡大の対象は誰かチェック!
短時間労働者の加入拡大内容は次の通りです。
・従業員500人超の企業に1年以上勤め
・月収8万8千円以上
・労働時間が週20時間以上
◆その他の考察
今回の方針では、さらに要件を緩和して厚生年金の加入者を増やそうです。
国民年金は、老後も収入が見込める自営業者に絞り込むことが有効と位置付けとなり、現状ではパートなどが加入しているケースが多いですが、会社などで働く人は厚生年金、自営業者は国民年金という、制度が本来、想定していた形に戻す方向で検討されそうです。
厚生年金の加入要件は、厚労省が試算として提示している月収5万8千円以上などとする案を中心に議論が進む予定もあります。
マクロ経済スライドについては「ルールの見直しによって年金水準の調整を極力先送りしないような配慮が求められる」と指摘されており、現行では物価上昇時にしか適用できない仕組みを、物価が下落するデフレ下でも発動できるように改めることが必要とされました。
このほか、国民年金(基礎年金)の保険料納付期間を65歳になるまでの45年に延長する改革案を前提に、より長く働けば年金給付に的確に反映させる制度設計が不可欠と判断されました。
◆マクロ経済スライドとは
年金の被保険者(加入者)の減少や平均寿命の延び、更に社会の経済状況を考慮して年金の給付金額を変動させる制度のことをいう。