2014.07.09

ACCOUNTING

罰金50万円!?採用時に知っておきたい従業員健康診断5つの疑問

「最近、運動してる!?健康診断受けてる!?」
おなか周りが気になる30代も中盤に差し掛かり、
私の周りにもその様な会話が増えて来ました。

法人事業者、個人事業者を問わず、
お客様が従業員を雇用される際によく聞かれる質問の一つに
「採用後、従業員の健康診断ってどうすれば良いのですか!?」
というものがあります。

そこで今回は、
「採用時に知っておきたい従業員健康診断5つの疑問」
について書いてみたいと思います。

  1. 健康診断って義務ですか!?

  2. 健康診断っていつ実施する必要がありますか!?

  3. 健康診断って誰が対象になりますか!?

  4. 健康診断っていくらかかりますか!?

  5. 健康診断ってどこで受ければよいのですか!?

井上画像_健康診断.jpg1.健康診断って義務ですか!?

労働安全衛生法により、
「事業主は、労働者に対し、
厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行なわなければならない。」
と規定されており、
法人個人、雇用人数、事業規模を問わず、
事業主は従業員に健康診断を受診させなければなりません。
事業主が義務を怠ると、
50万円以下の罰金が科される場合があります。

詳細は、こちらを御参照下さい。
「厚生労働省:労働安全衛生法に基づく健康診断の概要」

 2.健康診断っていつ実施する必要がありますか!?

健康診断は、
雇い入れ時(雇入時健康診断)及び一年に一回実施する必要があります(定期健康診断)。

 3.健康診断って誰が対象になりますか!?

「常時使用される者」、
「パート労働者(1週間の所定労働時間が通常の労働者の4分の3以上勤務する者)」、
「期間の定めのない者(契約更新等により1年以上使用される予定の者)」
が対象となります。
※社会保険の加入対象者という認識で良いです。

4.健康診断っていくらかかりますか!?

健康診断の料金は5千円~1万円前後が平均的です。
(協会けんぽ加入の場合には半額程度の補助を受けることが出来ます。)
なお、
法律で定められた健診であることから、
その費用は全額事業主負担とされ、勘定科目は福利厚生費で処理されます。
従業員の健康を守る必要経費と割り切りましょう!!

 5.健康診断ってどこで受ければよいのですか!?

どこの病院やクリニックでもOKです。
「一般検診」「定期健康診断」を受診して下さい。
協会けんぽの方はこちらから健診実施機関を選んで下さい。

港区在住の方はこちらを御参照下さい。

IT健保に加入の方はこちらを御参照下さい。

事業主が予算を決めて、
従業員自身が希望の施設を選ぶ形が良いでしょう。

実務上は、
対象者:正社員及び契約社員
実施時期:一年に一回実施(雇い入れ時は省略)
としている事業主の方が多い様に感じます。

なお、
従業員50人未満の会社については、
労働局側も健康診断の実施を把握する手段がないため、
実際、罰金50万円を科されたという話はあまり聞きません。
(従業員50人以上の会社については、年1回「健康診断結果報告書」を労働局に提出する必要があります。)

とはいうものの、
従業員あっての事業運営。
最低、年一回の定期健康診断実施により、
より健康的な職場を目指して頂きたいと思います☆

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