「会計事務所の業務」は、堅実なイメージ...逆に言えば、いわゆる"クリエイティブ"とか"0→1"とは少し距離を置いた「守り」の業務を想像する方は少なくないかもしれません。
しかし、600社を超えるお客様のビジネス、多様な社会制度を知り尽くす会計事務所にこそできる「攻め」の業務もあります。
お客様同士を繋げたり、新規事業を立ち上げたり、今日も会計業務を起点として驚くほど多様なビジネスが展開されています。
中途入社である私も、正直この「やりたいことは、何でもできる」度合いには驚いているのです。
今回は入社3年目の中村さんのインタビューを実施しました。
インタビュワーは私、Seven Rich会計事務所で新規事業開発部門のディレクターを務めています。吉川です。
彼の描く未来の話を通じて、私の驚きに共感頂けたらと思います。
<この記事の目次>
●"ビビリ"な僕は、それでも飲食店長になりたくてSeven Richを選んだ(第1回:今回の記事)
-「飲食店をやれたらいいな」と思ったけど
- "ビビリ"だからこそ見つけられた、最初の目標
- 代表に「年収いくらほしいの?」 と聞かれて
●税理士として飲食事業を創る。攻めるキャリアの始まり(第2回:次回の記事 [12/5 公開予定])
「飲食店をやれたらいいな」と思ったけど
中村:高校生の頃から、自分で飲食店をやれたらいいなと、ぼんやり思っていたんです。
吉川:何かきっかけが?
中村:もともと地元の小さなバーでバイトしていたんですよね。
吉川:あ、ちょっとお洒落な感じですね。小さくこじんまりとした。
中村:そうですね。客として通っていたら、マスターがバイトに誘って下さったんです。そこで飲み屋で働くこと、その生活感に魅力を感じたんですよね。
吉川:へぇ〜、マスターからのお誘いがきっかけになったんですね。
中村:その後も、個人経営の丼物屋さんのバイトも経験しました。そこで店長が料理を教えてくれたんですよ。一緒に作ろうや、って。メニュー開発も携わらせてもらいました。
吉川:あーそれは貴重な経験になりますね。
中村:もともと接客は得意じゃなかったんですが、でも調理場でお客さんを喜ばせてあげられるっていう意義に気がついてからは、"飲食店で奥にいる人"になりたいって思い始めましたね。
吉川:今も?
中村:今もですね。それがしたいです。
吉川:それを実現するためにとった進路が、会計事務所だったと?
中村:ただ、性格とか家庭内の教育の影響もあったかもしれませんが、いきなり起業するとかではなく、まずは堅実にお金を用意しないといけないかな、と考えてましたね。
吉川:ふむ。そうなんですね。
中村:資格取得のために学びつつ、金銭的な開業準備ができたらいいなと思いました。あと、その資格が公認会計士免許だったらその知識って飲食店を始めたとき損には絶対ならないなって。
吉川:これは個人的な印象だけど、中村さんみたいな「ちゃんと守りながら攻めたい」っていうライフスタイルの築き方がしたい人って少なくない気がするんですよね。
中村:そうかもしれないですね。
吉川:この会計事務所はそういうメンバーが多い気がします。もちろんみんなそれが実現できると思えたから集合しているんですけど。それで、勉強を始めたんですか?
中村:そうですね。最初は漠然と「金もってそう」なイメージで公認会計士を目標に置きました。(笑)
吉川:(笑)
中村:ただ簿記の勉強をしていくうちに、よりクライアントの日々の業務に近い税理士のほうが自分の将来像に近いかなと考え始めて、多少進路変更をしたりして。
"ビビリ"だからこそ見つけられた、最初の目標
吉川:そうなんですね。なんだろう...「やりたいこと見つける」の、上手ですね。
中村:試行錯誤しつつですけどね。
吉川:「やりたいこと」が見つけられなくて悩む人ってめちゃくちゃたくさんいるんです。僕もそうだった。好きなことは色々あるけど、自分のライフプランにまで落とし込めない。
中村:むしろそれが大半かもしれないかと思いますけどね。でも「なんとなく」から始めて、長い目で追っていけばいいと思うんです。
吉川:目先の苦労が先に見えてしまうと、好きなことは「やりたいこと」に到達できないと思うんです。20歳くらいだと、まだ周りにそういう人少なくなかったと思うんですが、周囲に影響を与える存在があったんですか?
中村:うーん...家族の存在が大きかったかもしれないです。僕の兄は、親の用意した進路に進んでいったんですよね。中学生の頃からそんな兄の姿と自分を照らし合わせて、自分の将来に対して疑いをもっていましたね。
吉川:なるほど。
中村:もっと楽しみたいな、とか、いわゆる「安定した職」に就いたら就いたで、もうそこから外れるのは怖くなってしまうかなって。
吉川:なんだろう...その選択自分がどうなるのかをイメージして選択をしてますよね。「なんとかなるっしょ」とは考えないですよね。
中村:「なんとかなるっしょ」でやった時に、自分の気持ちが晴れたことがない...(笑)
吉川:なんででしょう。(笑)
中村:...なんだろう...「ビビリ」ではあるかもしれないです。決して「意識が高い」とか「自信がある」とか全然なくて、「こうはなりたくない」みたいなのをただ考えているという。
吉川:あっ!わかるわかるわかる!
中村:...(笑)、だからそれで、悪く言えば失敗がこわくて、石橋を叩く前にめちゃくちゃイメージするくらいの。(笑)
吉川:僕も基本ネガティブな人間なんですよ。だからわかります。でも仰ってくれたように、ポジティブな人にない強みも絶対あると思ってて。
中村:そう思います。別に派手なこだわりがなくてもいいと思います。自分の周りにはポジティブな人、リーダーシップを取るようなタイプも多かったんですが、逆に自分はバシバシ前に出ていきたいわけではないな、と認識が強くなりました。
吉川:その自己認識は、将来設計や職選びに大きく関わりますね。
中村:そうやって「なんとなく」、店長になりたいという願いを大切にしていただけですね。
代表に「年収いくらほしいの?」と聞かれて
吉川:Seven Rich会計事務所との出会いは?
中村:専門学校の卒業後に、合同説明会みたいな場所で声をかけて頂きました。
吉川:いろんな会社から声をかけられる感じですよね?
中村:そうですね。でも面接まで行こうと思ったのはSeven Richだけですね。
吉川:え、そうなんですね。どうしてですか?
中村:Seven Rich代表の服部さんとは合同説明会で出会って。「どうしたいの?」って聞かれたんですよ。
吉川:「どうしたいの?」って...(笑)
中村:「飲食店の店長やりたいです。」って言って。それでそのまま事務所に連れていかれました。
中村:会計事務所でやれる範囲って、「自分がどれだけやるか」かなって思ってたんですよね。だからあんまり会社説明は気にしてなくて。
吉川:それ、面白い考え方ですね。
中村:服部さんと話して「あ、なんかこの人は芯食ってくるな。」「この人のもとでやれば頑張れるんじゃないかな。」と思ったのが決めた理由のほとんどですね。
吉川:事務所に連れていかれてから、服部さんとはどんな話をしたんですか?
中村:「どうしたいの?」ってやつですね。
吉川:(笑)
中村:まず最初に、「何年後にそうなれているの?」から始まって、「年収いくら欲しいの?」「そのためには今どうしてればいいと思うの?」みたいな感じでしたね。僕は全然答えられなくて。(笑)
吉川:詰められる...(笑)僕もそうだな。聞かれた挙句、「年に数万ずつ上がっていけばいい感じなんで...すかね?」みたいな自分の意思がどこにもないような"最適解"みたいなものを言ってしまうというか...。
中村:ただ、別に、全然不快じゃなかったんですよね。もしかしたら、そこまでズバッと聞いてくれる人が新鮮だったのが決め手のひとつにはなったかもしれないですね。
吉川:僕らが自分では出せない気持ちを、代わりにちょっと強引に引き出してくれるみたいな。
中村:聞いてもらったことで、自由を許容されたような気持ちになったんです。それで、直感的なところに届いて、入社の意志が固まっていきました。
次回記事「税理士として飲食事業を創る。攻めるキャリアの始まり」は、12/5公開予定です。
中村くんの入社後、飲食店長を志すファーストステップにご注目ください。
そして、Seven Rich会計事務所は「なんとなくやりたいこと」を一緒に話せる方をいつでも歓迎しております。